2017年8月1日火曜日

[30人のコラム] 何でもない、いつもの1日

好きな映画があります。  

赤い屋根の素朴で可愛らしい1軒家。
広々とした原っぱ、みんなで囲むテーブルには野の花が飾ってある。



子供たちがバスケットを片手に
ご機嫌な足取りで隣の村へおつかいに。

紙に包まれたパン(バターだったか…)、
ほこりっぽい木棚に並ぶ日用品。 

ガラスのキャンディージャーから
飴を1粒つまみ食いし、
クリスマスにはもみの木を探して家族で奮闘。
そして迎える春。
キッチンのカーテンを明るい柄に変えるシーン。 


実は、2つの映画のこと。

どちらも特別なことは最後まで何も起こりません(!)。
どこかの、誰かの、いつもの暮らし。
それがこんなにも魅力的だなんて…。 

はじめて観たのはもう○十年前。

キャトル・セゾンは、あの憧れの風景に似ています。



quatre saisons yotsuya:kasumi ito
キャトル・セゾン 四谷 伊藤 かすみ