2年前に、生まれ育った札幌から神戸へ引っ越して来ました。
土地勘や知り合いもなく、気候や文化も異なる場所で、
初体験だらけの毎日でした。
日々の暮らしの中で、私を支えてくれたもののひとつが、
部屋の窓から見える神戸の風景でした。
目の前には、神戸が一望できる風景が広がります。
毎朝、1日のはじまりにカーテンを開くと、
スコンと抜け感のある空と、湖のように穏やかな瀬戸内海。
リラックスした気分で一日を迎えることができました。
この風景を見ると、あれこれ緊張している力みがとれて、
そして、1日の終わりに、カーテンを閉めに窓際に行くと、
目の前には、営みの光が静かに灯る夜景が広がっています。
だんだんとフラットになり、
高ぶったり沈んだりと忙しかった気持ちの揺らぎが、
何だかいろんなことが許せるようになるのでした。
部屋の窓から見える風景は、「心のhome」のような存在です。
私をいつも深呼吸させ、ゆるやかにさせてくれます。
毎日触れるものや関わる人たち、
どれだけ助けられたかわかりません。
そして目にする風景を、
大切にできる人でありたいです。
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キャトル・セゾン 神戸 岡部のぞみ