2014年7月17日木曜日

【コラム】アートフラワーの産地を訪ねて


中国大陸の南、広東省に位置する汕頭(スワトウ)市。18世紀にイタリアの宣教師からヨーロッパの手刺繍技術が伝えられ、それが今でも「スワトウ刺繍」として息づいている地域です。この刺繍の入ったハンカチやお洋服をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

7月にキャトル・セゾンがご提案するアートフラワーはこの土地で作られています。このアートフラワーは、もともとヨーロッパ向けのドライフラワーやリースを作っている工場で作られています。

つまり常日頃、作り物ではなく、生きた植物に触れている工場・スタッフさんが手がけているんだそうです。




1本300円代〜と、とてもお手頃なアートフラワーではあるのですが、製造工程において私の想像以上に人の手がかけられていることを知り驚きました。

工場には、たくさんの金型が並ぶ。

もちろん機械を使う場面は存在するのですが、例えば、染色の作業ではお花の種類ごとの金型を使い手作業でカットし、染料を使い手作業で染めていきます。

人の手でカットしていきます。

染色見本を見ながら、繊細な色合いを再現します。

その後乾かして、機械で熱を加えて立体的になるよう加工します。

染色後、乾かします。

最後はもちろん手作業でなければ出来ない組み立ての作業を経て、1本1本完成するのです。

何層にも花びらを重ね、
一輪ずつお花を組み立てていきます。

そういった生産背景を知ると、茎部分のリアルさや、特に渋い色の出方がキレイなことも、なるほど!と思えるのです。水やりの手間や、萎れる心配のないアートフラワーですから、陶器のベースなど普段あまり使わない素材や表情の花器に飾ることでいつもとは違った表情を見せてくれます。

茎を曲げることで高さ調節も容易ですから、入れ物に応じた長さにすることが出来るのでその時々の気分で飾りたい花器を選ぶことが出来ます。そして何よりインテリアに合わせて飾るものを気軽に変えたり、アレンジメントも色々楽しめます。

生花の良さをご存知の方はもちろん、これからお花を生活に取り入れていきたいとお考えの方にぜひお勧めします。

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quatre saisons idèe : Abe