2017年11月21日火曜日

[30人のコラム] 暮らしの中に寄り添う存在

古いものが少しづつ増えてきた。

単に古いものと言っても、古いだけでない。
ここに辿り着くまでに、何年も、何軒ものお家で使われていた。
そしてまた次のお家へ辿り着く。

ものというだけでなく、そこに人々の暮らし、想いがある。

どんな人が、どんなお家で使っていたのか。
そんな事を想いながら、使っていたのか・・・
そんな風に考えながら手に取る時間がとても好きです。

フランスでは、いつもどこかで開かれている蚤の市。

ものを探すだけでなく、あの雰囲気、そこにいる人々の会話、
時間の流れ方を、暮らしを感じる事が出来る。


ついそこに暮らしていると錯覚をし、
大きなバスケットや椅子など、どうやっても持ち帰れない大きいものでも
持ち帰りたいと思ってしまう。
 

蚤の市は、ものを売るだけでなく
人々の暮らしになくてはならないものだと思う。

日本でも蚤の市が開かれている。
フランスやベルギーから、
大事に持って帰りお披露目しているディーラーさんが沢山いる。

時間を見つけては覗きに行き、日本にいながら現地の雰囲気を味う。

なんて楽しいんだろう。
至福のときです。

電車に乗ってわざわざ行く場所でも行ってしまう。
わざわざ行くのが、さらにワクワクさせる。

キャトル・セゾンも、ものを売るだけでなく、
誰かの暮らしになくてはならないもの。

長い年月を経て、
キャトル・セゾンの商品が人々の暮らしで生きていく。

そんな存在で、そんな店であり続けられる事を願っています。


quatre saisons:kayoko sato
キャトル・セゾン ショップチーム 佐藤 香代子