2013年10月18日金曜日

パリの買い付け報告 <2> 陶器メーカー、ヴィルジニア社の工房へ!


年に2回の展示会、メゾン エ オブジェを無事終えて、私はキャトル・セゾンメンバーと別れてイタリア・フィレンツェへ向かいました。キャトル・セゾンで長く販売をしている、陶器メーカー、ヴィルジニア社の工房へ訪問するためです。
私もヴィルジニアシリーズはいくつかの種類を持っていますが、自宅でのお料理に重宝しています。大量生産にはないあたたかみのある陶器がどんなところで作られているのか、いつかは訪れたいと思っていた場所。フィレンツェに近づくにつれて期待が膨らみます。

これまでもフランスなどで陶器やバスケットなどの工房へ視察に行ったことがありますが、イタリアへ訪問するのは初めて。曇り空のパリから一転、じりじりと痛いくらいの日差しが照りつけるフィレンツェに到着しました。フィレンツェはこぢんまりとしながらドゥオモやヴェッキオ橋といった古い建築物、石畳の細い路地が続く街並、中心部には華やかな広場やショップがあり、観光客も多く集まる美しい街です。

夕方の街を散策しつつ、その日はフィレンツェのホテルに宿泊しました。翌日担当のガブリエルさんの運転で一路工房へ向かいます。高速を走ること20数分、ヴィルジニアの工房があるエリアは陶器の産地として知られており、何軒かの工房を通り過ぎていきます。そして遂に、お目当てのCERAMICHE VIRGINIAに到着しました。日本の陶器の窯元と比べると全体に広々としています。ここでスタッフの方から陶器作りの工程を見せていただきました。

右の方が原型の製作担当。独特のデザインやフォルムは彼の手によって生み出されています。
【写真①】素焼きした素地に釉薬をかける作業。イタリア人らしいイケメンの彼の手元にはピンクのハート。このギャップにひかれてついつい見入ってしまいました。

【写真②】こちらはスプレーでの吹き付け作業。気の遠くなるような、手作業での細かなドット模様つけです。くるくると回しながら迷いなく、素早く行っていきます。

【写真③】釉薬をかけた後、裏印をつける作業。転写紙でのデザインとスタンプでのデザイン、二人並んでそれぞれ付けていきます。

ここまで来て、ようやく本焼きの窯入れ。約1000℃まで徐々に温度を上げ、焼成後今度はゆっくりと冷めるまで12時間の時間をかけます。

さまざまな行程を経て、何人もの職人さんの手によって大切に生み出されていく陶器を見ると、もっともっと多くの方に使っていただきたい、という思いが改めて強くなります。

さて、一連の流れを見学した後は一息ついてランチタイム。
工房から街へ、山の中を車で走ります。その途中、自然あふれる素晴らしい景色に遭遇!見晴らしのよい丘から広々とした緑と高い空、オリーブの木、ブドウ畑…これぞイタリア!という自然を見ることができました。

連れて行っていただいたレストランは地元の方に愛される小さなビストロ、といった風情。観光客相手の華やかなお店ではないけれど、地元のおいしい料理を出してもてなしてくれるフレンドリーな雰囲気が魅力的です。出てきたのは、この地方ならではのプロシュートやガーリックとオリーブオイルをたっぷりとかけたパン、ランプレドット(内蔵の煮込み)、そしてTボーンステーキ!

お皿からこぼれんばかりのボリューム!
地元の方はこれを2人くらいで食べられるそうですが、わたしたちは4人で取り分けて食べるのがやっと…。とてもおいしかったのですがもう食べられない…というくらいお腹がいっぱいになってしまいました。

おいしい食事のあとは、もうひと仕事。
キャトル・セゾンに入荷する商品の具体的な商品オーダーが始まります。工房の横や事務所の中の、宝の山のようなサンプルの中からいろいろなデザインや色見本を見つけるのがまた工房訪問の醍醐味です。これらを組み合わせたり、色を変えたりしてこれからのシーズンに向けてテーブルコーディネートを考えるのが楽しいのです。

ヴィルジニアの特徴は、日本の陶器にはない独特のデザインと職人さんの手を介して生まれるあたたかみのある雰囲気。それでいて、今の暮らしに合うモダンさをあわせもっているところです。

デザインモチーフは、オリーブやぶどうなどこのフィレンツェの豊かな自然が身近にあるからこそ生まれるということを、今回の訪問で改めて感じました。モチーフの中には、さっきレストランの近くの庭で見かけたざくろの実、なんていうものまで!
日本にも古来の色やかたち、食文化にあった器が発達してきたように、イタリアにもまたその地域や食文化から生まれた器が私たちのテーブルを楽しませてくれます。

今回探してきたものは、これからシーズンごとにご紹介していきたいと思っていますので、ぜひお楽しみに!

quatre saisons idee:Tanaka

*関連情報*
*キャトル・セゾンで取り扱っているヴィルジニア社の陶器はこちらからご覧いただけます。

*パリの買い付け報告 <1>はこちらからご覧いただけます。